シンガポールの移民問題等

シンガポール

シンガポールは小さい国なので、国力を強める為に国策として移民をドンドン受け入れて来ました。

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ところが、その国策が大きく変わったのが2011年頃と言われています。

特に中国の経済発展のため、中国からの移民が増え、

金持ちの中国人がドンドン押し寄せてきたんですね…

その為、住宅は高騰し物価も上がり、子供の教育機会が不公平になるなどの問題が公になってきたんです。

何しろ、シンガポール人の増加率よりも外国人の増加率の方が10倍以上も高く、2013年には人口に対する外国人の割合が40%以上にも膨れ上がったそうです。

その為、それまで割りと容易だった永住権なども厳しくなり、

認定件数も激減したみたいです。

 

シンガポールは国自体が小さく、人口も多いとはいえ550万人ほどしかいません。

その中の340万人ほどがシンガポール人です。

実は、シンガポールの出生率は日本よりも低く、

2015年の統計で0.81(日本は1.40)しかありません。

シンガポール人自体の人口は増えているどころか減少気味なのに、新しく移民してきた人や移住してきた他の外国人との間に生まれた「新シンガポール人」は増加気味なんです。

それによって、これまでシンガポール人として培ってきたアイデンティティーが無くなってしまうという心配事も年々増大しているみたいです。

富はあるけど小さな国、そんな国としてのジレンマですね…

 

しかし、もともとシンガポールは多民族国家です。

中でも中華系の割合が一番高いのですが、中華系・マレー系・インド系の民族がそれぞれの文化を守りながら独特のシンガポール文化を築き上げてきました。

ですから、移民増加によるさらなる多民族化にも対応できると思います。

 

日本もシンガポールよりは遥かに人口が多いとはいえ、出生率は1.40と高くはありません。

これから人口は徐々に減少していくと言われています。

これから日本も、移民に関する問題を無視することはできなくなってくると思います。

特に、日本はシンガポールとは違い元々単一民族の国家なので、

異民族との融合は容易ではないかと思います。

新聞などでもちょくちょく取り上げられていますが、これから先日本という国造りをする上で、役人や政治かはどのような方向性へ舵取りをしていくのでしょう?

ヨーロッパの移民問題だけではなく、より身近なシンガポールの移民問題なども色々参考にして、より良い国策を考えてほしいものです。

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