世界最大の迷宮都市と言われている「フェズ・エル・バリ」に迷い込む

サウジアラビアにメディナという名前の都市がありますが、モロッコでメディナと言えば「旧市街」の事を言います。
フェズのメディナ(旧市街)の一地区に、「フェズ・エル・バリ」という街があり、街と市外を隔てる厚い壁には8つの門が設けられています。
「フェズ・エル・バリ」は、アラビア語で「古いフェズ」を意味しており、街全体が狭い通路が入り組んだ迷路のようになっており、その両側に沢山の商店が並んで、まるで野外のショッピングセンターみたいな街です。
この複雑に入り組んだ街は、世界最大の迷宮都市とも言われています。
また、「フェズ・エル・バリ」は街全体が世界遺産となっています。
迷路に入る前にガイドにしつこく言われたのが、持ち物から絶対に手を離さないようにということでした。
フェズはモロッコの中でも治安は良くない都市だそうで、油断したら直ぐスリに物を取られるとのことです。
現地のガイドに連れられて入り組んだ街並みを何キロも歩きましたが、道幅は狭いし観光客も含めて数多くの人が行き交えっているので、必然的にスリも多くなるのでしょう。
思うに、スリにとっては天国のような街ではないでしょうか?
またガイドに連れられて歩き回っただけですが、正直どこを歩いているのか全くわかりませんでした。
こちらにも羊の頭がぶら下がっていました。
ナマズもそのまま重ねて売っています。
しかも、隣にはフルーツ…
通路ごとに、食品街・食器街・置物街というように、同じようなお店がいくつか連なっています。
狭い場所にモスクもあります。
イスラム教徒じゃない人は入れませんが、写真は撮って良いということなので何枚か撮りました。
こちらの穴は、「中で礼拝をしたいけど時間がないので出来ない。」という人のために、外で簡単にお祈りをしてお金を入れるための穴だそうです。
こちらは、改装したての区画で、おしゃれな衣類や高級品・宝石などを主に売っている区域です。
暫くすると、突然大きなモスクが出現。
カラウィーン・モスク(Qarawiyin Mosque)という名前の2万人以上を収容できる北アフリカ最大のモスクで、カラウィーン大学という神学校(マドラサ)も付属しています。
カラウィーン大学は、世界に現存する最古の教育機関であり、初の学位授与を行った教育機関でもあり、世界最古の大学ともいわれる学校です。
ファティマ・アル・フィフリにより859年に創設され、1963年にモロッコの近代国立大学システムに編入されています。
こちらもイスラム教徒以外は入場できないため、入口から覗き見するように写真を撮りました。
この記事へのコメントはありません。