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バチカン美術館の中を見学「ラファエロの間」「インマコラータの間」「システィーナ礼拝堂」など

イタリア編

予約したチケットに含まれていたバチカン美術館の案内地図に、日本語を加筆してわかりやすくしてみました。

※記事内に商品プロモーションを含む場合があります

 

【地図のギャラリー】

地図のギャラリーの屋根は金色に輝いて、すごく華やかです。

120mの天井画は、イタリア各地で起きた奇跡的なエピソードが描かれているそうです。

壁面には、グレゴリウス13世が、1570年~1580年代にかけて描かせた40点の地図のフレスコ画が展示されています。

これらの地形図は、イタリア各地と所有地を描いたもので、天文学者である「イニャーツィオ・ダンティ」が描いた地図を元に描かれたそうです。

 

出口の扉の上にある飾りがすごく気になりました。

黄金のドラゴンの上に、バチカンのシンボルでもある「鍵のレリーフ」があります。

 

【無原罪のマリアの間(インマコラータの間)】

1854年12月8日、教皇ピウス9世がエクス・カテドラ宣言によって、「無原罪の御宿り」をローマ・カトリック教会の正式な教義と定めたため、そのことを記念して造られた部屋です。

「無原罪の御宿り」とは、「聖母マリアが自分の母アンナの胎内に宿った時から原罪を免れていた」という意味だそうです。

原罪とは、アダムとイヴから受け継がれた罪のことを言うそうです。

神は楽園に人を置いて、あらゆるものを食べて良いと命じましたが、善悪を知る知識の木の実のみは「取って食べると死ぬであろう」として食べることを禁じたのです。

しかし、アダムとイヴは神様の言いつけを聞かずにリンゴを食べ、そしてその時からアダムとイヴの子孫である人間は生まれながらにして原罪を背負うことになってしまった、というキリスト教の教えから来ています。

「聖母マリアが、処女のままイエス・キリストを授かった」という意味かと思いましたが、全く違いました。

この部屋の天井画は、他の部屋の絵画とは違い鮮やかな印象を受けます。

天井の中央にあるのは、教皇ピウス9世の紋章です。

 

【ラファエロの間】

ラファエロ・サンティと弟子たちによって描かれたフレスコ画が展示されており、「コンスタンティヌスの間」「ヘリオドロスの間」「署名の間」「ボルゴの火災の間」の4つの部屋に分かれています。

コチラは、「ボルゴの火災の間」で撮った写真になります。

バチカン近くのボルゴで発生した大規模な火事を、教皇レオ4世が十字を切って静めたという奇跡を描いている部屋で、レオ10世による音楽に興ずる間とされていたそうです。

大きく写っているのは「レオ3世のカール大帝への授冠」のフレスコ画になります。

西暦800年のクリスマスミサの最中に突然行われた、レオ3世によるカール大帝への授冠の情景を描いた絵画と言われています。

 

コチラも「ボルゴの火災の間」の写真で、大きく写っているのは「ボルゴの火災」のフレスコ画になります。

この絵画は、ラファエロが構図を準備していたが、フレスコ画自体は弟子たちによって完成されたそうです。

 

「ボルゴの火災の間」の天井にある絵画になります。

 

その他の3つの部屋の写真は、残念ながら撮影していません。

「署名の間」は、ラファエロが一番最初に手掛けたとされている部屋で、ユリウス2世の書庫であり学習のための部屋だったそうです。

この「署名の間」が、「ラファエロの間」の中でもいちばん有名な部屋になります。

「ヘリオドロスの間」は、神またはキリストが教会に与えた保護を主題としており、謁見の間であったと考えられています。

「コンスタンティヌスの間」は、4つの間の中で一番大きく、コンスタンティヌス帝の生涯がテーマとなっており、題材は異教徒に対するキリスト教の戦いと勝利に絞られて描かれています。

また「コンスタンティヌスの間」は、1520年にラファエロがなくなった後、ラファエロの弟子たちによって完成された作品なので、他の間にある絵画ほど有名ではありません。

しかし、詳しい調査の結果、絵画の中の2人の女性像は、ラファエロが亡くなる前の1519年から1520年頃に、ラファエロ自身で描かれたものだと判明したということです。

 

中庭が見えました。駐車場になっているみたいです。

 

【システィーナ礼拝堂】

システィーナ礼拝堂は、コンクラーベが行われることでも有名ですね。

礼拝堂ですから、中は静寂で質素な佇まいでしたが、描かれている絵画は実に見事で豪華絢爛。

ミケランジェロによる天井画・大きな壁画の「最後の審判」は、言葉に表せないぐらい見事でした。

システィーナ礼拝堂は写真撮影不可と聞いていましたが、撮影している人も結構いました。

それに注意もされていませんでしたし、本当に全面禁止なんでしょうか…

と思っていたら、全て英語ですがチケットにきちんと「カメラ禁止の画像」が表示されていました。

 

その後もしばらく展示物が続きます。

一応最後まで駆け足で見学しましたが、2時間ほどかかりかなり疲れました。

絵画館は、疲れたので見学しませんでした。

混んでいるし、一日で全てを網羅するのは困難ではないかと思います。

最低でも2日、時間があれば3~4日はかけないと…

ローマは3泊のみ、実際動ける時間は2日間しかなかったため、残念ですがここでバチカン美術館見学は終了することにしました。

 

帰りはこのような案内板を見て、「Uscita – Exit」出口を目指して下さい。

途中に何箇所か、オーディオセットの回収ボックスがあるので、それに入れて返却して下さい。

 

出口を出ると、このように沢山の人がたむろしています。

皆さん美術館の感想を話しているのか…これからどこに行くのか話し合っているのか…

 

道路を渡り脇道を左側に歩いていくと、地下鉄A線「Cioro駅」、右側の方に進むと地下鉄A線「Ottaviano駅」になります。

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