プラハで一番有名な「カレル橋」で歴史に思いをはせる
ジョン・レノンの壁の後は、プラハで一番有名な「カレル橋」へ向かいます。
神聖ローマ皇帝カール4世の治世下である、1357年に建設が始まり1402年に完成した、プラハを流れるヴルタヴァ川に架かる橋です。
今では沢山の橋がかかっていますが、1841年まではプラハ旧市街とその周囲をつなぐ唯一の橋だったとのことです。
カレル橋は、トム・クルーズ主演映画「ミッション・インポッシブル」のロケ地としても使われた場所で、冒頭のシーンでジョン・ボイド扮するボスが爆発で飛ばされた(実際には生きていた)シーンで使われています。
また、ヴィン・ディーゼルの「トリプルX」のロケ地としても使われています。
コチラは、「マラーストラナ側の橋塔」です。
左右の塔の高さが合っていませんが、低い方は崩壊したユディット橋の一部だったそうです。
下の写真の先の右側にある黒い建物が「旧市街側の橋塔」で、14世紀に建てられたゴシック様式として名高い「旧市街側の橋塔」です。
古めかしい真っ黒にすすけた外観ですが、外壁には守護聖人像などで装飾されています。
左側の像は、聖アントニウス。
反対側から見た「旧市街側の橋塔」
遠目から見た写真ですが、この橋と橋脚のアーチは素晴らしく、旧市街側の橋塔も堂々とした雄々しい姿です。
カレル橋の欄干には15体ずつ、合計30体の彫像が並んでいます。
特に気になったのがこの方で、ボヘミアの守護聖人「ネポムクの聖ヨハネ」「聖ヤン・メポムスキー」とも呼ばれています。
頭の上に金色の5つの星が輝いていました。
修道院長の人選をめぐる争いに巻き込まれたとか、王妃の告解の内容を王に明かすことを拒んだなど幾つかの説がありますが、最終的に王を怒らせ拷問を受けて落命し、カレル橋の上から投げ捨てられたそうです。
コチラは、聖オルベルト・聖ヴァーツラフ・聖ジギスムント
聖キリルと聖メトディウス
聖アウグスティヌス
救世主・聖コスマス・聖ダミアン
聖ルトガルティス
聖ルトガルティスは霊的な間隔を持ち合わせており、イエス・キリスト、聖母マリア、その他の聖人を幻視で観ていたそうです。
そして彼女のヴィジョンの中で、イエス・キリストが実際に現れて会話をしたそうです。
この像は、十字架に張り付けられたイエス・キリストが、傷口に接吻しようとする聖女の為に、身をかがめている姿だそうです。
正面から撮った写真がボケていたので、横からの写真になります。
30体全て写真を撮ればよかったのですが…
橋の上からの眺めも見事です。
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